22年もの長きにわたり、ライダーからの熱い支持は衰えることを知らない。
Vmax。初代より継承される完成されたそのフォルムは、圧倒的な加速性能をもたらす吸気システム「Vブーストシステム」と、排気量1.2リッターのV型水冷4気筒、ツインカム4バルブエンジンとで形作られた「ストリートドラッガー」コンセプトをデザインに昇華した、人車一体となるマシンの究極の姿だ。
ドラッグマシンの圧倒的なパワー感を目標として開発された1.2リッター70°V4エンジンは、Vバンク中に位置し隣りあうダウンドラフトキャブレターが高回転域で相互に混合気を補完・供給するVブーストシステムを装備。2006年モデルではカムプロフィール等を変更により従来よりさらに環境性能を高め、米国環境保護庁(USEPA)の基準をクリア、全世界共通の99.3kW(135ps)の最高出力を発揮している。
漆黒のヤマハブラックに塗られたダミーエアインテーク・ガソリンタンク風トップカバーや、極太リアタイヤのマッチョなデザインスタイルなど初代Vmaxからの意匠を継承しながら、タンクカバー、前後フェンダー。
さらにブラックアウト&ピンストライプの前後ホイール、クリアーウインカーレンズ、スピードメーターボディ、ハンドルクラウン、ヘッドライトステー、タンデムバー、サイドカバー等にも黒塗装が施され、トップカバー上部にペイントされたフレアグラフィックパターン。全てが落ち着いた中に迫力を感じさせるスタイルを醸し出している。