それはどこまでも続くアスファルトの一本道での安定性と快適性、マウンテンロードにおける爽快なコーナリングフィール、山岳地帯を縫って進むつづら折りの未舗装路でのビッグマシンながら妥協しない走行性。
これらを併せ持ち、世界のあらゆる道を疲れを知らずにロングディスタンスを走り切る「Ultimate Gear for Intercontinental Adventure」、それがXT1200ZE Super Ténéréである。
リアルアドベンチャー・テイストを重視したキャラクターは、ツーリングシーンにおける快適なライディング性能を求めて機能を充実。
トップケース用ベース、アシストグリップ、メインスタンド/鍛造アルミサイドスタンドを標準装備、電動調整式サスペンション、グリップウォーマー、バックスキン調のシートサイドウォール素材、右側サイドカバーなど、所有する満足感をもたらす最上級モデルとなっている。
マルチファンクションハンドルスイッチにより指先一つで調整ができる前後サスペンションは、4種類の荷重設定、3段階の減衰力調整、7段階の微調整の組み合わせによって、84通りに及ぶ荷重と減衰力の電動調整式が可能。これによって長距離ツーリングで、旅先での天候や路面状態などの環境変化、ソロ、タンデム、積載物などによる荷重変化に対応している。
さらにハンドル廻りは、標準装備ならではのすっきりした配線処理が施されたグリップウォーマーにより、3段階の温度調節が可能。厳冬時のツーリングに威力を発揮する。
また溶着により縫い目のないバックスキン調シートサイドウォールと右側サイドカバーにより、全体デザインの統一感と高級感を際立たせた充実の装備ながら、小型軽量なLEDフラッシャーなどの採用によって装備重量266kgを達成している。
エンジンはアドベンチャーツアラーとして熟成を進め、ヘッド廻りの動弁系部品の軽量化やピストンリング関連部品、ミッション/クラッチ系の駆動系ダンパー部品などパーツ構成の最適化、大型化されたインテーク/エキゾーストポート、途中にあった連結管を廃止したエキパイ、EURO4規制に適合した新触媒の採用など吸排気系も見直され、最高出力82.4kW(112PS)/7,250r/min、最大トルク117.0N・m(11.9kgf・m)/6,000r/minを発揮する。
制御系では「YAMAHA D-MODE」により、のんびりリラックスしたツーリング走行が味わえるTモードと、積極的な走りで気持ち良く楽しい走りが満喫できるSモードを選択可能で、走行シーンに応じたエンジン特性をライダーがチョイスできる。また、クルーズコントロールの装備により、長距離ツーリングでの定速走行でも快適なを快適に楽しむことが可能となっている。
フロントスクリーンは工具を使わず手動で4段階の高さ調節が可能。さらに、メーターカバーとヘッドライト下の風防カバーがウインドプロテクション効果の向上と、高速走行時のスクリーン内側に発生する負圧を抑えることで、上体にかかる負担とストレスを低減し快適なライディングに貢献している。
視認性の高いLCDメーター&マルチドットディスプレイは、ライダーに的確な情報を提供することで長距離ツーリングをサポート。また、アクセサリーホルダーも装備され、マップホルダーやGPSユニットなどの装着を可能としている。ハンドルには振動を低減するアルミ製テーパーハンドルが採用されており、スタイリッシュなイメージかつ快適なライディングを実現している。
2017年モデルは落ち着いた佇まいを醸し出す最高のアドベンチャーツアラーとして、新たにディープパープリッシュブルーメタリックCとマットダークグレーメタリック6の2バリエーションとしている。