XVS950A

プレスト参考小売価格:1,036,800円(本体価格960,000円)
※プレスト参考小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料・税金(消費税を除く)、 配送料・排出ガス試験結果成績表等、登録に伴う諸費用は含まれておりません。※詳しくはプレストオフィシャルショップまでお問い合わせください。※プレスト参考小売価格は消費税率8%に基づく価格を表示しています。※仕様変更などにより写真や内容が一部実車と異なる場合があります。

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新世代のクルーザー像を求め、ヤマハのスポーツスピリットを注入。スポーティ&クラッシッククルーザー、XVS950A。

アメリカ大陸をゆったり横断する様な、重量感やボリューム感溢れるクルーザーモデル。新たに登場したXVS950Aは、初めてクルーザーに乗るエントリー層や女性ライダーにも不安なく乗れる足付き性の良い低シートと、おおらかさとパルス感を楽しめるエンジンパフォーマンスを持つ、ミドルクラスならではの軽快感を実現した日本にジャストフィットのスポーティ&クラシッククルーザーだ。

  • ベリーダークレッドメタリック2
  • ダークパープリッシュブルーメタリックU
  • ブラックメタリックX

新設計の美しい空冷Vツインエンジン

エンジンはクランク軸、ドライブ軸が同じ3軸配置のXVS1300Aを基本とした、空冷方式の挟み角60度の4ストロークV型2気筒。ボアを85mmとすることにより排気量を変更し、バランサーを廃止したシンプルな構造とした。
バランサーレス設計は軽量化とともに、伸びやかな回転上昇感と300度→420度の不等間隔爆発による心地よいパルス感を引き出し、さらにギアからの振動や騒音発生を抑えるなどのメリットがあり、エンジン単体重量も軽量化が図られてマス集中化にも貢献している。
4つある吸排気バルブの駆動方式はシングルカム(SOHC)で、XT660X/RやXVS1300と同じメカニカルロス低減に貢献する、スリッパー部にニードルローラーベアリングを採用したローラーロッカーアーム式を採用。バルブのオーバーラップ時間も短縮され、充分なバルブリフト量を確保しながらカムとスリッパー部との摺動抵抗を低減し、低速時のフリクション低減とフィーリング向上に貢献。
SOHCにより駆動されるバルブは4つで、ペントルーフ型のコンパクト燃焼室はスキッシュエリアをサイド方向に広く確保することで火炎伝播時間を短縮、4ホール2方向噴射のインジェクターが吸気バルブの傘の裏側に向かってガソリンを噴射することで燃料の霧化を促進し素早く燃焼を完結させるフューエルインジェクション(F.I.)と高い強度を持ちながら軽量のアルミ鍛造ピストンとの組み合わせにより、優れたパフォーマンスとドライバビリティ、そして環境性能を引き出している。
エンジンと造形と素材にもこだわった。シリンダーは放熱性に優れ、オイル消費量低減に貢献するセラミックコンポジットメッキー製で、そのフィンには燃焼室からクランク軸へV字型に流れる素材形状による切り込みを施してエンジンの爆発がコンロッドを介しクランクに伝わる様を視覚的に表現、フィンに奥行き感ある表情を持たせた。またシリンダーヘッド部にある8枚のフィンにはバフ掛け処理を施してアルミの質感を強調している。さらにジュエリー感溢れるクロームメッキを施したシリンダーヘッドカバーには、耐熱性に優れたポリアミド系樹脂を採用。前気筒側カバーには後方シリンダーヘッドに向かって走行風を導くエア通路を設けることで後方シリンダーのヘッド部分の冷却効率を向上させ、性能安定化に貢献している。
このほかF.I.のISC(アイドルスピードコントロール)バルブ採用によるアイドリング安定性の向上や、優れた吸気効率の確保しながらダクト形状の吟味により低中速域から高速クルージングまで心地よい吸気サウンドとパルス感を引き出すシリンダー右サイド側に集中配置されたエアクリーナー、ハニカム三元触媒を内蔵しながら低音の響きと歯切れのよいパルス感あるサウンドを楽しめる右出しの2段膨張式2-1マフラー、ドッグ形状をストレートなものとしてスムーズで滑らかなシフトフィーリングを実現した5速全てが新設計のミッションなどライトウェイトフィーリングある走行性を引き出す装備は、結果的にシリンダーヘッド、シリンダーボディ、クランクケースカバー、スロットルボディ、カムプロフィール、動弁系、ピストン、クランク、コンロッド、クラッチ、各ミッションギア、エキゾーストパイプ、マフラーからオイルポンプに至るまで主要部品を最適化を図って設計し直した、新キャラクターとなっている。

「基本」と「発展」を具現化したボディーワーク

XVS1300Aを基本として新設計したスチール製のダブルクレードルフレームは、パイプをひとつのユニットとして相互に溶接してまとめてヘッドパイプ廻りの構造をシンプルにしながら高縦剛性を確保、相対的に低く設定されたねじり方向の剛性と、横剛性やエンジンハンガーをエンジンヘッドに1点/ケース側3点でリジット懸架することでエンジンを車体強度メンバーとして機能させることで全体のバランスを煮詰めた。
ホイールベースは1,685mmのロングな設定に加え、エンジン搭載位置をやや前寄りにすることで前後輪分布荷重と各ディメンションを最適化、低速から高速まで広いレンジでのクルージングからワインディングロードまで対応するキャスター角と相まって、空冷エンジンの特性を生かした軽快でナチュナルなハンドリングの獲得に寄与している。
スタイリングはクラシッククルーザーのフォーマットを基本としながら、軽快な新しいクルーザーの姿を模索。まず身に入る上面から横方向への曲面を薄く引き伸すことでサイドビューでのボリューム感を抑えたティアドロップ型フューエルタンクと、フェンダーやライトケース、シートなどが流れる様につながるストリームラインを形作り、ローシルエットを演出。
一方重厚感の記号とも云えるファットなフロントタイヤに換え、大径18インチの70%偏平タイヤを新作の8本スポークのキャストホイールとともに新採用。クラシカルな外観を守りながらも、軽快なハンドリングとスタイリングを印象づける新しいクルーザーイメージを確立させている。
フェンダーは前後ともスチール製で、フロントフェンダー後端には膨らみを持たせて縁取った細身の造形で大径ホイールを更に強調。リアフェンダー後端はテールランプの下で水平に短くカットし、その下にマッドガードを装備するスタイルで軽快感を演出するとともに、正統派クルーザーから出自を主張している。
そしてクルーザーたらしめる存在感溢れるシートは、XVS1300Aと同等以上のシート厚を実現しながら、後端を絞ったフューエルタンク形状とシート下のフレームレイアウトを見直すことでクルーザーに求められる快適性を備えつつ低シート高を達成、さらにこのシートに合わせハンドル位置と絞り角、フットレスト位置の最適化を図ることで、大き過ぎず遠過ぎないライディングポジションと良好な足付き性を実現している。

高いレベルの走りを支えるその他装備

駆動には新エンジンのパルス感が引き出せ、ロングリアアームとのマッチングや信頼性を考えて、対衝撃性・耐蝕性に優れ、高強度で軽量かつ柔軟な特性を持つアラミド系繊維を用いた新設計ベルトによるベルトドライブ方式を採用。
フロントサスペンションにはサイズや背面リブ形状などで強度・剛性の最適バランスを図ったアルミ鋳造ハンドルクラウンと鉄製のアンダーブラケットに、インナーチューブ径41mmの正立式フォークを採用。そしてリアには初期作動には柔らかく、沈み込むに従ってダンピング効果が高まる優れたクッション性を実現したボトムリンク式モノクロスサスペンションを採用、快適な乗り味と素直なと操舵フィールが得られるセッティングとしている。
またブレーキは軽快なクルージング性能を得るべく、フロントにφ320mm径のシングルディスクブレーキを、リアにはφ298mm径のローターにシングルピストンキャリパーをスイングアーム下側前方に装備、レバー比やレバーそのものの形状、マスターシリンダー径、ブレーキホース膨張率、キャリパー剛性などをXVS950Aのキャラクターに合わせて吟味し、余裕ある制動力と高いコントロール性を実現している。
このほか、ハンドルスイッチでLCD表示の切り替え操作が可能な大径メーターパネルで、速度計・燃料残量警告灯・オド・トリップ×2・フューエルトリップメーター・時刻表示・輝度調整を持つ、クロームメッキカバーへの景色の写り込みも美しいタンクオンメーターなど、美しさとダイナミックさを凝縮させている。

このマークが貼付された車両は、プレスト参考小売価格にリサイクル費用が含まれています。廃棄時に新たなリサイクル費用は必要ありません。
但し、廃棄二輪車ショップに収集・運搬を依頼する場合の収集運搬費用はお客様のご負担となります