一目見てそれと分かるそのフォルム、走りを追求するスーパースポーツモデルとして確固たる道を切り開いて来たYZF-Rシリーズに、ヤマハ伝統のデルタボックスフレームに軽やかに吹け上がる4ストローク単気筒、水冷SOHC・4バルブエンジンを搭載したYZF-R125が加わった。
従来の125ccクラスのミニバイクとは異なるフルサイズのシャシーにより、身長の高い成人男性がクラウチングスタイルを取っても窮屈さを感じさせない、快適なライディングポジションを得ることが可能だ。
ヤマハが長年熟成してきた軽量・高剛性なデルタボックス・フレームと、軽量な鋳造アルミニウム製スイングアームの組み合わせは、正統なヤマハ・スーパースポーツのセオリーに則ったもので、このクラスでも最強レベルのハンドリングを実現。
フロントカウルにビルトインされたシャープなデザインの二眼ヘッドライト、薄くシャープに切れ上がったテールカウルにはLEDテールライトが組み込まれ、YZF-Rシリーズを継承したアグレッシブなスーパースポーツフォルムを体現している。
4ストローク単気筒、水冷SOHC・4バルブエンジンは、フューエル・インジェクション(F.I.)により制御され、右手の動きに直結したレスポンスを見せる。そして6速のギアボックスとの組み合わせにより、発揮されたパワーを路面に伝えてクラス最高のパフォーマンスを実現している。
心地よいサウンドを奏でるマフラーはマス集中化を図り、MotoGPマシンYZR-M1やYZF-R6を彷彿とさせるミッドシップレイアウトを採用、さらにマフラーに内蔵したデュアル触媒とエア・インダクションシステムによって排出ガスの完全燃焼による浄化を行ない、高い環境性能も達成している。
前後17インチの専用デザインのホイールは、フロントに大径292mmのシングルディスクにブレンボ製2ポットキャリパーを、そしてリヤには230mm径ディスクに対向ピストンのシングルポットキャリパーを採用。
スポーティーな走行に不可欠な、ブレーキングによる強力かつ確実なスピードコントロールを約束している。
マシンに跨がって見えるのは、YZF-Rシリーズ共通のシステマティックな景色だ。オレンジのバックライトにデジタル表示の数字が踊るスピードメーター、レッドゾーンは10,000rpm以上、認識しやすいホワイトパネルでピックアップに優れた大径レヴ・カウンター、さらにボタン一つで操作が可能なオド・メーターやトリップカウンター、フューエルゲージもスピードメーター内にデジタル表示され、マシンを操る高揚感を高めている。
そのほか、YZF-Rシリーズの名に恥じないハイクオリティな装備を持ち、125スーパースポーツとしてヨーロッパのライダーを中心に魅了し、高い支持を受けている。